2003.10.13更新
故障体験 修理とほほ編 取り外し方法 分解編 Vakeo&Bosch
セルモーターの故障(体験編)


 セルの故障(動かなくなってしまう)原因のほとんどはこれからお話するセルのマグネットの剥離が原因です。
 私が体験したように暑い季節が多いようです。
 なぜ剥離するかというと、特に周囲温度が高い場合、エンジンスタート時にセルを長く回したりすると、セル本体が相当加熱します。
 ある温度以上になるとマグネットを固定している接着剤が剥がれて結果マグネットが剥離を起こすわけです。(古いセルのマグネットをはがすときにトーチであぶって外します)
 できるだけ故障するまでの期間を延ばすコツはエンジン始動時にクラッチ切ってセルに負荷をかけないようにしたり、セルを2,3秒以上回さないでエンジンをかけることがコツのようです。そのためには、セル一発みたいにエンジンの調整も必要ですね。

 故障原因はセル内部のマグネットが接着剤で固定されているのですが、これがはがれて壊れるんだそうです。そこでArimafujiさんはヤマハやホンだのバイクの部品を転用(解体屋さんで探してくるそうです)して、マグネットを特殊な接着剤で接着するそうです。


 1997年(平成9年)8月の夏のクラブのツーリングで壊れました、この時は、クラブの連中にお世話になりました(2泊3日押していただきました)特に俵本さんにはお世話になりました。走行距離は約60,000Km走行で壊れましたが、私の場合ツリーングのみで、始動回数が低いこともあり、通勤に毎日使ってる方はもっと早く故障することと思われます。

 ツーリング中に壊れたので、詳しい仲間に相談すると、このセルはクラブ員で何人か壊れており、その壊れたものを藤原さん(現arimafujiさん)が修理しているとのこと。そこで尚調べるとツーリングに参加しているKさんが修理済み品を持っているというので交渉して購入する事に。
 ツーリング最後の日は皆は神戸、私は横浜(この時は実家の八王子へバイクをおいて帰りましたが)へ帰らねばならず、中央高速の諏訪湖の付近で分かれる時は残り200kmをどうやって帰るのか不安でこの時ほど別れがつらい時はありませんでした。しかし何とかノンストップで実家に帰る事ができました。あー良かった。
 そしてドラマはこのままでは終わらないんです。
 ツーリングが終わり、1週間ほどで、Kさんのセルモーターが我が家に到着、休みの日に横浜から修理道具(専用の工具が必要で、これはクラブの渡辺さんが自家製のものを貸してくれた)を持って八王子の実家へ。セルモーターの交換を無事に終わって横浜へ。
 国道16号線を利用して帰るはずだったのですが、途中の渋滞で突然エンスト(ミクニのキャブは夏の渋滞に弱い)。でもセルも直ったし、一発始動・・・・・・始動・・・・始動しない。セルの反応がない。渋滞のなかで、それも追い越し車線で、しかし現実に戻って路肩へ移動。さークラブの仲間はいないし、ところがバイク仲間はクラブの連中だけではない、近くにバイクに乗ってるお兄さんがいるではありませんか。そこで、理由を説明すると快く押していただけるとの事(バイク乗りはみんないい人です)そして1回で始動。(2泊3日の押しがけの練習の効果がありました)。お礼もそこそこに今度はエンストせずに横浜に無事到着。
 こつを一言:2速、か3速にギアをいれ、クラッチを切って4〜5m走って惰性がついたところでクラッチを放し、次のタイミングが難しいのですがほんのわずか間をおいてクラッチを切ります。これでほとんどかかっているはずです。このタイミングは3日目でやっと分かりました。(2000年現在すっかり忘れて自信がありません、日常の訓練が必要なようです)
 99年5月のKBCのツーリング時にも、渡辺さん(女性)のセルが「ギャー!」と音がするのを聞いたarimafujiさんは、即、このセルはすぐに壊れるからツーリングが終わったら自分に預ける様に助言、もちろん渡辺さんもよろしくということで安心安心。(しかし、このツーリングで他にもarimafujiさんに修理を依頼する羽目になるとは、そのときは皆考えられませんでした、当たり前かな)


これは悪名高きおフランス製のバレオ製